駅前の待ち合わせ場所で橘を待っていると、
改札とは反対の方向からなんと女連れで現れたから、奥村は思わずぎょっとなった。
しかも橘の好みとはだいぶ違う感じで、おさげの髪からいってもまだ少女に近い。
「じゃね♪また電話するわ♪」
橘の腕に絡ませていた手を解いた彼女は、上機嫌で改札口へと吸い込まれていく。
「待たせたな」
「いや……。お前、随分趣味が変わったな」
呆気にとられたようにまだ改札の方向を見ている奥村に、橘はきっぱりと言った。
「ああ。アレはそんなんじゃない」
「そんなんじゃないって……かわいい子じゃないか」
まだ子供のような容姿だが、数年もすればきっとかなりの美人になる。
「……アレは男みたいなものだからな」
「は?おとこ?」
なんだ、それは?男友達のようなものということだろうか?
でも腕まで組んでいたのに??
「あまり深く考えるな」
苦笑いを浮かべる橘の交友関係に、ますます謎を深める奥村だった。
改札とは反対の方向からなんと女連れで現れたから、奥村は思わずぎょっとなった。
しかも橘の好みとはだいぶ違う感じで、おさげの髪からいってもまだ少女に近い。
「じゃね♪また電話するわ♪」
橘の腕に絡ませていた手を解いた彼女は、上機嫌で改札口へと吸い込まれていく。
「待たせたな」
「いや……。お前、随分趣味が変わったな」
呆気にとられたようにまだ改札の方向を見ている奥村に、橘はきっぱりと言った。
「ああ。アレはそんなんじゃない」
「そんなんじゃないって……かわいい子じゃないか」
まだ子供のような容姿だが、数年もすればきっとかなりの美人になる。
「……アレは男みたいなものだからな」
「は?おとこ?」
なんだ、それは?男友達のようなものということだろうか?
でも腕まで組んでいたのに??
「あまり深く考えるな」
苦笑いを浮かべる橘の交友関係に、ますます謎を深める奥村だった。
PR
『 八重歯 』≪≪ ≫≫『 その後の同級生 01 』
月別 一覧