「おう、終わったか」
午後の始業時間ギリギリで戻ってきた橘は、奥村の後ろの自席についた。
この時期は、もう卒業だからとか、来年はもう受験だからとか、何かにつけて告白してくる子が多い。
中には一晩だけの思い出を……なんて思い切ったことを言ってくる子もいるそうだ。
「一回でいいって言ってるんなら、付き合ってあげたっていいと思うけどなあ……」
既に奥村は、橘の好みが年上の、しかもかなり狭い範囲に絞られていることを知っている。
いわゆる、"ゴージャス"な女性だ。
「歳が違うとそんなに違うか?」
そう訊く奥村に、歳の問題じゃない、と首を振った橘は、
「従順な人間を組み伏せて、何が楽しいんだ?」
逆に訊き返してきた。
「お前……相当ゆがんでるな……」
奥村は心底呆れるしかなかった。
午後の始業時間ギリギリで戻ってきた橘は、奥村の後ろの自席についた。
この時期は、もう卒業だからとか、来年はもう受験だからとか、何かにつけて告白してくる子が多い。
中には一晩だけの思い出を……なんて思い切ったことを言ってくる子もいるそうだ。
「一回でいいって言ってるんなら、付き合ってあげたっていいと思うけどなあ……」
既に奥村は、橘の好みが年上の、しかもかなり狭い範囲に絞られていることを知っている。
いわゆる、"ゴージャス"な女性だ。
「歳が違うとそんなに違うか?」
そう訊く奥村に、歳の問題じゃない、と首を振った橘は、
「従順な人間を組み伏せて、何が楽しいんだ?」
逆に訊き返してきた。
「お前……相当ゆがんでるな……」
奥村は心底呆れるしかなかった。
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