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『 黄○編より 』≪≪    ≫≫『 黒子 』   
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「しょうがないだろう。あのひとに言われたんだ」
 "小太郎に飯をやってくれ"
 高耶からの指令で仕方なく直江は建物裏の小太郎の定位置までやって来た。
 けれど小太郎は自分の皿を目の前にして食べようとしない。
「こんなことで、あのひとの手を煩わせるな」
 そう言うと、小太郎は直江のほうをじっとみつめてきた。
「?」
 何か言いたいことがあるらしい。
 直江もじっと小太郎の眼を見つめ返す。そして。
「……………そうか」
 わかった、とばかりに頷いた直江は、持ってきた餌を手に建物へと歩き出した。
 そこへ、潮がカメラを片手にやってくる。
「おっ、やっぱり食わなかったかー」
 どうやら猫パンチを喰らう直江の姿を撮りに来たらしい。
「仰木を呼びに行くのか?」
「いや、食事はもう済ませたんだそうだ。タウリンが足りないと言っている」
「……は??たうりん??って小太郎がなに言ってるか、わかんのかよ!」
「なんとなく、な」
 唖然とする潮を置いて、直江は食堂へと向かう。
 何で俺が……と呟きつつ栄養ドリンクを調達すると、再び小太郎の元へと
戻っていくのだった。
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