ふたりは、女鳥羽川沿いまでやってきていた。
流れる川の表面がキラキラと反射して光る。
そんな何気ない光景すら特別に思えるのは、隣に彼がいるからだろうか。
傍らを振り返ると、高耶がこちらを見ていた。
「飽きませんか?」
「そりゃ、こっちのセリフだっつーの。さっきからひとりでニヤニヤしやがって」
「ニヤニヤなんてしてませんよ」
高耶が大げさに声を張り上げる。
「しーてーた!大体こんな川、とうの昔に見飽きてるんだよ、こっちはッ」
「大きな声ですね。そうやっていつも無駄なカロリーを消費しているんですね」
「よけーなお世話だよッ」
「ずいぶんとご機嫌ななめですね。もしかしてもうおなかが空いたんですか」
「さっき食ったばっかだろーが!ガキかよ、オレはッ」
「カルシウム不足かもしれませんね。ちゃんと牛乳飲んでますか。好き嫌いは駄目ですよ」
「だからガキじゃねえってッ!」
何が楽しいのか、ふたりはしばらくそこで、何かを言い合っていた。
流れる川の表面がキラキラと反射して光る。
そんな何気ない光景すら特別に思えるのは、隣に彼がいるからだろうか。
傍らを振り返ると、高耶がこちらを見ていた。
「飽きませんか?」
「そりゃ、こっちのセリフだっつーの。さっきからひとりでニヤニヤしやがって」
「ニヤニヤなんてしてませんよ」
高耶が大げさに声を張り上げる。
「しーてーた!大体こんな川、とうの昔に見飽きてるんだよ、こっちはッ」
「大きな声ですね。そうやっていつも無駄なカロリーを消費しているんですね」
「よけーなお世話だよッ」
「ずいぶんとご機嫌ななめですね。もしかしてもうおなかが空いたんですか」
「さっき食ったばっかだろーが!ガキかよ、オレはッ」
「カルシウム不足かもしれませんね。ちゃんと牛乳飲んでますか。好き嫌いは駄目ですよ」
「だからガキじゃねえってッ!」
何が楽しいのか、ふたりはしばらくそこで、何かを言い合っていた。
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