朝早く目が覚めてしまった卯太郎は、着替えを手に廊下を走っていた。
(この時間ならゆっくり風呂にも入れるき!)
ここのアジトは食堂と同様風呂も24時間営業なのだ。
浴場は、夕飯時の前後なんかはそれこそ芋を洗うようになるから、なかなかゆっくり湯船につかることもできない。
大浴場の暖簾をくぐると、こんな時間にもかかわらず脱衣所には先客がいた。
「橘さん!おはようございます」
「……随分早いんだな」
ちょうど浴場から出てきたところで、まだ服を着ていない。
橘の裸を見るのは初めてで、その傷跡の多さにどきっとした。
卯太郎は服を脱ぎながら、下着を身につける橘を横目でちらちらと伺う。
(おおぅ!)
内心、声を上げた。
潜入工作か何かの帰りなのか、脱衣籠に入れられていたのはグレーのスーツにYシャツだったが、下着の色が黒だったのである。
「さすが、黒き神官じゃ……」
「?」
思わず心の声を口にしてしまった卯太郎に、橘は怪訝な顔をした。
(この時間ならゆっくり風呂にも入れるき!)
ここのアジトは食堂と同様風呂も24時間営業なのだ。
浴場は、夕飯時の前後なんかはそれこそ芋を洗うようになるから、なかなかゆっくり湯船につかることもできない。
大浴場の暖簾をくぐると、こんな時間にもかかわらず脱衣所には先客がいた。
「橘さん!おはようございます」
「……随分早いんだな」
ちょうど浴場から出てきたところで、まだ服を着ていない。
橘の裸を見るのは初めてで、その傷跡の多さにどきっとした。
卯太郎は服を脱ぎながら、下着を身につける橘を横目でちらちらと伺う。
(おおぅ!)
内心、声を上げた。
潜入工作か何かの帰りなのか、脱衣籠に入れられていたのはグレーのスーツにYシャツだったが、下着の色が黒だったのである。
「さすが、黒き神官じゃ……」
「?」
思わず心の声を口にしてしまった卯太郎に、橘は怪訝な顔をした。
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