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『 「endless richness」クリスマス01と02の間 01 』≪≪ ≫≫『 もうひとりのよっくん 04 』
放蕩息子ならぬ放蕩弟の義明が、三日振りに姿をみせた。
「聞きましたよ。おめでとうございます」
義弘の婚約のことを聞いたらしい。
「ありがとう」
答える顔は、やはりどうしても緩んでしまう。
「日曜はおまえも同席できるか?」
「もちろんです」
迷いなく頷いてくれた弟に、義弘は気になっていたことを言った。
「すまないな」
「はい?」
「お前への風当たりがますます強くなるだろう?」
自分が片付いてしまえば、世間からも母親からも、きっとこれまで
以上に好き勝手なことを言われてしまうだろう。
それは決して、義弘の望むところではないのだ。
少し驚いた顔をしていた義明は、すぐにいつもの微笑を浮かべて、
「兄さんのそういうところ、好きですよ」
と、応えた。
「聞きましたよ。おめでとうございます」
義弘の婚約のことを聞いたらしい。
「ありがとう」
答える顔は、やはりどうしても緩んでしまう。
「日曜はおまえも同席できるか?」
「もちろんです」
迷いなく頷いてくれた弟に、義弘は気になっていたことを言った。
「すまないな」
「はい?」
「お前への風当たりがますます強くなるだろう?」
自分が片付いてしまえば、世間からも母親からも、きっとこれまで
以上に好き勝手なことを言われてしまうだろう。
それは決して、義弘の望むところではないのだ。
少し驚いた顔をしていた義明は、すぐにいつもの微笑を浮かべて、
「兄さんのそういうところ、好きですよ」
と、応えた。
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