そ、と、に、で、て
待ち合わせ場所の喫茶店で待っていると、高校の制服姿の綾子が表通りから
ガラス越しにジェスチャーで伝えてきた。
直江は仕方なく会計を済ませてから外に出る。
「なんだ」
久しぶりに会った綾子は、髪を少し切っていた。
「こんなとこで待ち合わせたりしたら、援交だと思われちゃうわよ」
「………何故"援助"をつける。普通の交際だと思うかもしれないだろう」
まあ綾子と自分の歳なら、それでも犯罪になってしまうのだが。
直江の言葉に目をぱちくりさせた後で、綾子はうーんと小首をかしげて言った。
「それもイヤ」
「……………」
こっちのセリフだと言いたい。
「ね、それより早く行きましょう」
昼食はホテルのバイキングで、と綾子が勝手に手配してしまったのだそうだ。
自分で金を出すわけでもないくせに。
綾子の直江をひっぱろうとする腕が絡まってきて、これではどうみても恋人同士だ。
いったい何がイヤで何がイイのか、全く理解できない。
せめてふたりで会うときだけは私服で来て欲しい、と思う直江だった。
待ち合わせ場所の喫茶店で待っていると、高校の制服姿の綾子が表通りから
ガラス越しにジェスチャーで伝えてきた。
直江は仕方なく会計を済ませてから外に出る。
「なんだ」
久しぶりに会った綾子は、髪を少し切っていた。
「こんなとこで待ち合わせたりしたら、援交だと思われちゃうわよ」
「………何故"援助"をつける。普通の交際だと思うかもしれないだろう」
まあ綾子と自分の歳なら、それでも犯罪になってしまうのだが。
直江の言葉に目をぱちくりさせた後で、綾子はうーんと小首をかしげて言った。
「それもイヤ」
「……………」
こっちのセリフだと言いたい。
「ね、それより早く行きましょう」
昼食はホテルのバイキングで、と綾子が勝手に手配してしまったのだそうだ。
自分で金を出すわけでもないくせに。
綾子の直江をひっぱろうとする腕が絡まってきて、これではどうみても恋人同士だ。
いったい何がイヤで何がイイのか、全く理解できない。
せめてふたりで会うときだけは私服で来て欲しい、と思う直江だった。
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