オムライスをきれいに平らげた高耶が、その皿を洗っていると、
「高耶さん」
直江が背後から纏わりついてくる。
「ご褒美をくれるのなら、もっと違うものがいいんですけど」
「んー…?ほねっこ、買ってあったかな」
「……犬じゃないんですから」
一瞬、眉を引き攣らせた直江だったが、すぐに気を取り直して、
「ヒト科の成人男子が欲しがるもの。わかるでしょう」
再び猫なで声を出してくる。
「……おまえのは普通、成人男子は欲しがらねーよ」
「欲しがりますよ。誰もが欲しがってる」
直江は高耶の髪に頬をこすりつけた。
「それを貰える私は幸せ者ですねぇ」
「まだやるって言ってないけど?」
「またまた」
圧し掛かってくる直江を押し遣りながら、高耶の頭の中には"ナオエ科"という言葉が浮かんでいた。
「高耶さん」
直江が背後から纏わりついてくる。
「ご褒美をくれるのなら、もっと違うものがいいんですけど」
「んー…?ほねっこ、買ってあったかな」
「……犬じゃないんですから」
一瞬、眉を引き攣らせた直江だったが、すぐに気を取り直して、
「ヒト科の成人男子が欲しがるもの。わかるでしょう」
再び猫なで声を出してくる。
「……おまえのは普通、成人男子は欲しがらねーよ」
「欲しがりますよ。誰もが欲しがってる」
直江は高耶の髪に頬をこすりつけた。
「それを貰える私は幸せ者ですねぇ」
「まだやるって言ってないけど?」
「またまた」
圧し掛かってくる直江を押し遣りながら、高耶の頭の中には"ナオエ科"という言葉が浮かんでいた。
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