「家事は絶対分担!これからの男はそれくらいできないとっ!」
沙織は机に拳を叩きつけて、言い切った。
それを受けて、矢崎は心底厭そうな顔をする。
「俺は無理だわ~~。うちの親父なんて、ぜって-やらねーぜ?」
「うちは洗濯はさすがにやらないけど、洗い物なんかはよくふたりでやってるよ」
「さっすが成田くんのおとうさん♪」
夢見顔になる沙織の横から、譲は高耶に話をふってきた。
「高耶は家事、バッチリだもんね」
「まあな。好きでやってるわけじゃねーけど」
「じゃあ、いーがーいーにー、いい旦那さんになるかもねえ」
"意外に"を必要以上に強調する沙織を、高耶は横目で見る。
「でもオレが主婦だったら、ぜってー旦那になんて手伝わせねーぜ?」
「ええ~、なんでえ~~?」
「だって………普段何もしない奴に手伝わせてみろよ?料理ったって包丁の持ち方もなってねーし、食器洗わせたっていつもと違うとこに平気でしまうし、洗濯物干すときだってちゃんと──ッ痛てぇ!」
突如現れた千秋が、背後から高耶の頭をはたいた。
「具体的な相手を想定しすぎなんだよ、お前は」
恥ずかしい……、と半眼になっている。
「身内の恥をさらすな、バカ虎」
後頭部をさする高耶を置いて、千秋はブツブツ言いながら去っていった。
沙織は机に拳を叩きつけて、言い切った。
それを受けて、矢崎は心底厭そうな顔をする。
「俺は無理だわ~~。うちの親父なんて、ぜって-やらねーぜ?」
「うちは洗濯はさすがにやらないけど、洗い物なんかはよくふたりでやってるよ」
「さっすが成田くんのおとうさん♪」
夢見顔になる沙織の横から、譲は高耶に話をふってきた。
「高耶は家事、バッチリだもんね」
「まあな。好きでやってるわけじゃねーけど」
「じゃあ、いーがーいーにー、いい旦那さんになるかもねえ」
"意外に"を必要以上に強調する沙織を、高耶は横目で見る。
「でもオレが主婦だったら、ぜってー旦那になんて手伝わせねーぜ?」
「ええ~、なんでえ~~?」
「だって………普段何もしない奴に手伝わせてみろよ?料理ったって包丁の持ち方もなってねーし、食器洗わせたっていつもと違うとこに平気でしまうし、洗濯物干すときだってちゃんと──ッ痛てぇ!」
突如現れた千秋が、背後から高耶の頭をはたいた。
「具体的な相手を想定しすぎなんだよ、お前は」
恥ずかしい……、と半眼になっている。
「身内の恥をさらすな、バカ虎」
後頭部をさする高耶を置いて、千秋はブツブツ言いながら去っていった。
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