忍者ブログ


×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。








『 家事分担 』≪≪    ≫≫『 装置開発 』   
おまけIndex


「ああ~っ!誰でもいいからチューしてえ~~っ!」
 ファストフード店でハンバーガーにかじりついていたら、矢崎が突如、奇声をあげた。
「はずかしいからやめろよ~」
 隣から譲が、ポテトをつまみつつたしなめる。
 矢崎は高耶に、ヤング誌のグラビアを見せてきた。
「みろよ、この子!やわらかそ~~~~」
 確かに、ふっくらとした唇も、少女らしいゆるめの二の腕も、触れれば確実にプニプニしていそうだ。
「想像しただけで……ヤバいヤバい」
 矢崎はテーブルに突っ伏して、わざとらしく前かがみになる。
 中学生かよ、と譲は笑いながら突っ込んだ。
「仰木、お前はたまってねーの?」
「ん?………まあ、それなりに」
 以前だったら、譲を差し置いてふたりで盛り上がるような話題かもしれない。
 しかし矢崎には悪いが、今の自分はこの子で満足できる自信がない。
「どうしたの、高耶。おなかでも痛いの?」
「………柔らかいだけじゃ、駄目なんだよな」
「え?なに?」
「いや、なんでもない」
 急に脳内がピンク色に染まり始めたから、慌ててそれをかき消した。
(サイアクだ……)
 危うく高耶も、前かがみになるところだった。
PR







『 家事分担 』≪≪    ≫≫『 装置開発 』   
おまけIndex

 月別 一覧

        










 忍者ブログ [PR]