「ああ~っ!誰でもいいからチューしてえ~~っ!」
ファストフード店でハンバーガーにかじりついていたら、矢崎が突如、奇声をあげた。
「はずかしいからやめろよ~」
隣から譲が、ポテトをつまみつつたしなめる。
矢崎は高耶に、ヤング誌のグラビアを見せてきた。
「みろよ、この子!やわらかそ~~~~」
確かに、ふっくらとした唇も、少女らしいゆるめの二の腕も、触れれば確実にプニプニしていそうだ。
「想像しただけで……ヤバいヤバい」
矢崎はテーブルに突っ伏して、わざとらしく前かがみになる。
中学生かよ、と譲は笑いながら突っ込んだ。
「仰木、お前はたまってねーの?」
「ん?………まあ、それなりに」
以前だったら、譲を差し置いてふたりで盛り上がるような話題かもしれない。
しかし矢崎には悪いが、今の自分はこの子で満足できる自信がない。
「どうしたの、高耶。おなかでも痛いの?」
「………柔らかいだけじゃ、駄目なんだよな」
「え?なに?」
「いや、なんでもない」
急に脳内がピンク色に染まり始めたから、慌ててそれをかき消した。
(サイアクだ……)
危うく高耶も、前かがみになるところだった。
ファストフード店でハンバーガーにかじりついていたら、矢崎が突如、奇声をあげた。
「はずかしいからやめろよ~」
隣から譲が、ポテトをつまみつつたしなめる。
矢崎は高耶に、ヤング誌のグラビアを見せてきた。
「みろよ、この子!やわらかそ~~~~」
確かに、ふっくらとした唇も、少女らしいゆるめの二の腕も、触れれば確実にプニプニしていそうだ。
「想像しただけで……ヤバいヤバい」
矢崎はテーブルに突っ伏して、わざとらしく前かがみになる。
中学生かよ、と譲は笑いながら突っ込んだ。
「仰木、お前はたまってねーの?」
「ん?………まあ、それなりに」
以前だったら、譲を差し置いてふたりで盛り上がるような話題かもしれない。
しかし矢崎には悪いが、今の自分はこの子で満足できる自信がない。
「どうしたの、高耶。おなかでも痛いの?」
「………柔らかいだけじゃ、駄目なんだよな」
「え?なに?」
「いや、なんでもない」
急に脳内がピンク色に染まり始めたから、慌ててそれをかき消した。
(サイアクだ……)
危うく高耶も、前かがみになるところだった。
PR
月別 一覧