何でそんな話になったのかわからない。
けど潮はこう言った。
「俺はやっぱ海だな。なんてったって"潮"だし」
すると兵頭が言った。
「隊長は山が好きじゃと言うちょりましたね」
「……ああ」
対抗するように潮が声を大きくする。
「俺も山は好きだぜ?じゃなきゃバックパッカーなんてやってないし」
鼻で笑った兵頭相手に、潮が更に突っかかっていって、高耶そっちのけで騒ぎ出す。
その横から、直江が視線を送ってきた。
「何だ」
「まあ、長野育ちですからね」
「まわりは山ばっかの田舎もんって言いたいんだろ。じゃあ何だ。お前は餃子か」
「栃木も内陸県なんですけどね」
それでも私は海が好きです、と直江は言った。
「海にはあなたとの思い出がたくさんありますから」
「……山にだってある」
言い張る高耶に、直江は微笑った。
けど潮はこう言った。
「俺はやっぱ海だな。なんてったって"潮"だし」
すると兵頭が言った。
「隊長は山が好きじゃと言うちょりましたね」
「……ああ」
対抗するように潮が声を大きくする。
「俺も山は好きだぜ?じゃなきゃバックパッカーなんてやってないし」
鼻で笑った兵頭相手に、潮が更に突っかかっていって、高耶そっちのけで騒ぎ出す。
その横から、直江が視線を送ってきた。
「何だ」
「まあ、長野育ちですからね」
「まわりは山ばっかの田舎もんって言いたいんだろ。じゃあ何だ。お前は餃子か」
「栃木も内陸県なんですけどね」
それでも私は海が好きです、と直江は言った。
「海にはあなたとの思い出がたくさんありますから」
「……山にだってある」
言い張る高耶に、直江は微笑った。
PR
月別 一覧