「新たな変換装置の生産が決まった」
「じゃあ」
「ああ。次は一度に三台だ」
今回の作戦で壊れてしまった装置の修理に加えて、新たなものを開発することになったのだ。
「でも何故、急に三台も」
そもそも変換装置の開発が急ピッチで進められたのは、霊波塔奪還作戦にどうしても装置が必要だということが高耶の念頭にあり、密かに直江に指示が出されていたからであって、作戦が終了したことにより装置の必要性は失われてしまったはずだ。
「いや、この先も生産は続ける」
「………楚体もないのにですか?」
首を傾げる直江に、高耶は言った。
「装置があれば、例えば大停電があった時、霊力を電力として供給することも可能になるだろう?」
「ええ、原理としてはそうですが………霊力源がありません」
「もちろん、それが確保出来た場合にだ」
もし四国全土規模の停電が起きたとしたら、それこそ田所の言うように四国結界の霊力を利用でもしない限り、とてもまかなえるものではない。装置にだって、かなり改良が必要だ。
高耶は何故急に、そんなことを言い出したのか。
「それが今すぐ、必要だというんですか?近々、大地震が起こるとでも?」
「いや───。あくまでも備えとして、だ」
「………ならいいんですが」
何だか釈然としない直江は、眉をひそめた。
「じゃあ」
「ああ。次は一度に三台だ」
今回の作戦で壊れてしまった装置の修理に加えて、新たなものを開発することになったのだ。
「でも何故、急に三台も」
そもそも変換装置の開発が急ピッチで進められたのは、霊波塔奪還作戦にどうしても装置が必要だということが高耶の念頭にあり、密かに直江に指示が出されていたからであって、作戦が終了したことにより装置の必要性は失われてしまったはずだ。
「いや、この先も生産は続ける」
「………楚体もないのにですか?」
首を傾げる直江に、高耶は言った。
「装置があれば、例えば大停電があった時、霊力を電力として供給することも可能になるだろう?」
「ええ、原理としてはそうですが………霊力源がありません」
「もちろん、それが確保出来た場合にだ」
もし四国全土規模の停電が起きたとしたら、それこそ田所の言うように四国結界の霊力を利用でもしない限り、とてもまかなえるものではない。装置にだって、かなり改良が必要だ。
高耶は何故急に、そんなことを言い出したのか。
「それが今すぐ、必要だというんですか?近々、大地震が起こるとでも?」
「いや───。あくまでも備えとして、だ」
「………ならいいんですが」
何だか釈然としない直江は、眉をひそめた。
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