「どうしました?」
ふたりで夕飯を食べているのに、高耶は何だかうわのそらだ。
「……歯が痛い」
「虫歯ですか」
「たぶん……」
譲が聞いたら怒り出しそうだが、高耶は歯医者が苦手なのだ。
「我慢しててもよくはなりませんよ」
「わかってるけど………なあ」
「何です」
「おまえ、歯医者になれよ」
「………はい?」
「今から学校通ってさ。卒業するまで、オレ待つから」
何を言い出すかと思えば、直江なら治療を任せてもいいという。
「私なら、痛くしなさそうだから?」
「そう」
「つまり、巧そうだと」
「そうそう」
「テクニシャンだろうと」
「………やっぱいいわ」
直江のおかげで、高耶は歯医者へ行く決心がついた。
ふたりで夕飯を食べているのに、高耶は何だかうわのそらだ。
「……歯が痛い」
「虫歯ですか」
「たぶん……」
譲が聞いたら怒り出しそうだが、高耶は歯医者が苦手なのだ。
「我慢しててもよくはなりませんよ」
「わかってるけど………なあ」
「何です」
「おまえ、歯医者になれよ」
「………はい?」
「今から学校通ってさ。卒業するまで、オレ待つから」
何を言い出すかと思えば、直江なら治療を任せてもいいという。
「私なら、痛くしなさそうだから?」
「そう」
「つまり、巧そうだと」
「そうそう」
「テクニシャンだろうと」
「………やっぱいいわ」
直江のおかげで、高耶は歯医者へ行く決心がついた。
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