「あ、千秋待って。ジュース買う」
「はいよ」
譲が自販機に小銭を入れて、ボタンを押すと、
「お」
自販機についていたスロットが回りだす。
4桁の数字が「777」まで揃ったところで、
「な、なに?」
千秋が数字の並んだ画面をどかどかと叩き出した。
「………チッ」
健闘むなしく、最後の数字は「8」。
「当たんないようになってるんだよ」
「いや、これで当たったことある」
え、まじ?と聞き返しながら譲は、
「419歳のくせに、みみっちいよね」
笑いながら言った。
「………みみっちいはともかく、俺、419歳ではないぜ?」
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