卯太郎と楢崎が、建物裏でなにかこそこそとやっている。
「買ってきたぜ」
「わしは吸わない言っちゅうが~」
「いいから、ほら」
「げほっげほっげほっ」
「やっぱお子様には早かったかあ」
「ううぅ、にがいぃ……」
「げっ!!誰か来るッッ!!」
慌てて火を消して隠してはみたものの、たぶん匂いですぐにばれてしまうだろう。
やがて現れたのは、ふたりが尊敬してやまない仰木高耶だった。
「おうぎさん……」
「なにやってる」
「ち、違うんですって、これは……」
言い訳をするふたりを、仰木隊長は懐かしいものでも見るような目だ。
「………ほどほどにな」
結局、それだけ言って去っていった。
「仰木さんてば、あきれちょった……」
「バカ。あの人、根性焼きの跡があんだろ。あれで元ヤンだぜ」
「もとやん……?」
「今度、アニキって呼んでみようかなあ」
そう呟く楢崎に、
「あにき……?」
卯太郎は更に疑問顔になった。
「買ってきたぜ」
「わしは吸わない言っちゅうが~」
「いいから、ほら」
「げほっげほっげほっ」
「やっぱお子様には早かったかあ」
「ううぅ、にがいぃ……」
「げっ!!誰か来るッッ!!」
慌てて火を消して隠してはみたものの、たぶん匂いですぐにばれてしまうだろう。
やがて現れたのは、ふたりが尊敬してやまない仰木高耶だった。
「おうぎさん……」
「なにやってる」
「ち、違うんですって、これは……」
言い訳をするふたりを、仰木隊長は懐かしいものでも見るような目だ。
「………ほどほどにな」
結局、それだけ言って去っていった。
「仰木さんてば、あきれちょった……」
「バカ。あの人、根性焼きの跡があんだろ。あれで元ヤンだぜ」
「もとやん……?」
「今度、アニキって呼んでみようかなあ」
そう呟く楢崎に、
「あにき……?」
卯太郎は更に疑問顔になった。
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