※「endless richness」アレ 01 02
「よう、大将」
「ひっさしぶり♪」
待ち合わせの喫茶店にやってくると、既に千秋も綾子も座って待っていた。
高耶は、
「わりーな」
と、謝る傍からふわぁ、とあくびをしている。
「あら、寝不足?」
「まーな。それよりどうだ、最近は」
取るに足らない事件だが、一応の報告の為に今日は集まったのだ。
千秋は話しながら何かを思い出したように、ポケットに手をやった。
「そういやこれ、使うんならやるぜ」
「………どうしたのよ、これ」
街で配っていたコンドームの試供品を、千秋はごっそりとテーブルに置く。
かわいい女の子に頼まれて、ついついたくさん受け取ってしまったそうだ。
退屈な報告話を聞いてるうちに、すっかりまぶたが重くなっていた高耶を、ニヤついた顔の千秋がからかった。
「どーだよ、大将。一個くらいおみやげに持って帰ったら」
すると、高耶が寝ぼけ声で答えた。
「いや、こないだ買ったばっかだからいい」
「ああ、そっか。んならいいか。………………っておい」
無言になった千秋と綾子に気付いて、高耶はハッと自分の失言に気付いた。
「買ったばっかとかって、ラブラブかよ、バカ虎……」
「うっせーよ、言葉のアヤだよ……」
「ちょっと、ふたりとも、話を元に戻しましょうよ……」
なんだかすっかり気まずくなった雰囲気の中、再び報告話をしてみても、全く頭に入ってこない三人だった。
「よう、大将」
「ひっさしぶり♪」
待ち合わせの喫茶店にやってくると、既に千秋も綾子も座って待っていた。
高耶は、
「わりーな」
と、謝る傍からふわぁ、とあくびをしている。
「あら、寝不足?」
「まーな。それよりどうだ、最近は」
取るに足らない事件だが、一応の報告の為に今日は集まったのだ。
千秋は話しながら何かを思い出したように、ポケットに手をやった。
「そういやこれ、使うんならやるぜ」
「………どうしたのよ、これ」
街で配っていたコンドームの試供品を、千秋はごっそりとテーブルに置く。
かわいい女の子に頼まれて、ついついたくさん受け取ってしまったそうだ。
退屈な報告話を聞いてるうちに、すっかりまぶたが重くなっていた高耶を、ニヤついた顔の千秋がからかった。
「どーだよ、大将。一個くらいおみやげに持って帰ったら」
すると、高耶が寝ぼけ声で答えた。
「いや、こないだ買ったばっかだからいい」
「ああ、そっか。んならいいか。………………っておい」
無言になった千秋と綾子に気付いて、高耶はハッと自分の失言に気付いた。
「買ったばっかとかって、ラブラブかよ、バカ虎……」
「うっせーよ、言葉のアヤだよ……」
「ちょっと、ふたりとも、話を元に戻しましょうよ……」
なんだかすっかり気まずくなった雰囲気の中、再び報告話をしてみても、全く頭に入ってこない三人だった。
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