1.
一人でいたら単数形
性別男 今んとこ
ウエスギヤシャシュー 生者の味方
ウエスギヤシャシュー 死者を救う
女たらしに大酒呑み
坊主に薬屋 朴念仁!
命渡り歩き命を救うスーパー死霊
いつか手に入れるぜ 越後の平安
ああ みんなの悲願さ
潤沢資金源
密教戦隊ウエスギヤシャシュー
2.
一人でいるとぐーるぐる
性別なんて関係ない
ウエスギヤシャシュー 正義貫く
ウエスギヤシャシュー 使命のあかし
放蕩坊主に女子大生
眼鏡に乳飲み子 高校生!
命を護るため命を落とす放蕩坊主
いつか手に入れるぜ 最上のあり方
ああ なんだかとばっちり
風魔のロボット
毘沙門戦隊ウエスギヤシャシュー
3.
みんなでいること殆どない
性別なんてどうでもいい
ウエスギヤシャシュー 何の味方?
ウエスギヤシャシュー 何のあかし?
降ろされる 出て行く 残される
敵に寝返る 捕虜になる!
命はあるけれどいつか失う魂核寿命
いつか手に入れるぜ 最愛の証明
ああ みんなの希望は
ほんとはひとつさ
調伏戦隊ウエスギヤシャシュー
4.
とうとう全員揃ったら
性別どころか身体もない
ウエスギヤシャシュー ひとの味方
ウエスギヤシャシュー 生きたあかし
笑いもしたし涙もした
けんかもしたし ×××(ピーー)もした!
命の在る限り命を救うスーパーヒーロー
いつか手に入れるぜ W.W.E. ゴースト
ああ みんなが希望さ
信じて委ねよう
結縁戦隊ウエスギヤシャシュー
換生戦隊ウエスギヤシャシュ!
一人でいたら単数形
性別男 今んとこ
ウエスギヤシャシュー 生者の味方
ウエスギヤシャシュー 死者を救う
女たらしに大酒呑み
坊主に薬屋 朴念仁!
命渡り歩き命を救うスーパー死霊
いつか手に入れるぜ 越後の平安
ああ みんなの悲願さ
潤沢資金源
密教戦隊ウエスギヤシャシュー
2.
一人でいるとぐーるぐる
性別なんて関係ない
ウエスギヤシャシュー 正義貫く
ウエスギヤシャシュー 使命のあかし
放蕩坊主に女子大生
眼鏡に乳飲み子 高校生!
命を護るため命を落とす放蕩坊主
いつか手に入れるぜ 最上のあり方
ああ なんだかとばっちり
風魔のロボット
毘沙門戦隊ウエスギヤシャシュー
3.
みんなでいること殆どない
性別なんてどうでもいい
ウエスギヤシャシュー 何の味方?
ウエスギヤシャシュー 何のあかし?
降ろされる 出て行く 残される
敵に寝返る 捕虜になる!
命はあるけれどいつか失う魂核寿命
いつか手に入れるぜ 最愛の証明
ああ みんなの希望は
ほんとはひとつさ
調伏戦隊ウエスギヤシャシュー
4.
とうとう全員揃ったら
性別どころか身体もない
ウエスギヤシャシュー ひとの味方
ウエスギヤシャシュー 生きたあかし
笑いもしたし涙もした
けんかもしたし ×××(ピーー)もした!
命の在る限り命を救うスーパーヒーロー
いつか手に入れるぜ W.W.E. ゴースト
ああ みんなが希望さ
信じて委ねよう
結縁戦隊ウエスギヤシャシュー
換生戦隊ウエスギヤシャシュ!
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隣に座っている高耶の目が次第に据わってきた。
「隊長」
「……ぁあ」
見るからに眠そうだ。
「少し休んだらどうです?このまま続けても効率が悪い」
今度の作戦の為に掻き集めた資料の読み込みを直江が手伝い始めて早2時間。
高耶は昨晩も軍議やら何ならでろくに眠れていないはずだ。
「少し横になる。1時間経ったら起こしてくれ」
「わかりました」
高耶はそのままごろんと横になると、直江の腿を枕にして眼を閉じた。
「………」
思わず面食らってしまった直江だが、
あっという間に寝息を立て始めた高耶の寝顔を見て表情を和らげる。
「おやすみなさい」
左手で高耶の髪に触れながら、再度資料に眼を通し始めた。
「隊長」
「……ぁあ」
見るからに眠そうだ。
「少し休んだらどうです?このまま続けても効率が悪い」
今度の作戦の為に掻き集めた資料の読み込みを直江が手伝い始めて早2時間。
高耶は昨晩も軍議やら何ならでろくに眠れていないはずだ。
「少し横になる。1時間経ったら起こしてくれ」
「わかりました」
高耶はそのままごろんと横になると、直江の腿を枕にして眼を閉じた。
「………」
思わず面食らってしまった直江だが、
あっという間に寝息を立て始めた高耶の寝顔を見て表情を和らげる。
「おやすみなさい」
左手で高耶の髪に触れながら、再度資料に眼を通し始めた。
(あちぃ……)
午後に入って室内の温度はさらに上昇していた。
誰しも汗だくになる状況でひとりだけ涼しげな男がいる。
「暑くねーの?」
「暑いですよ」
「でも汗かいてねーじゃん」
「そういう体質なんです」
ふと蘇る昨夜の情事。男はちゃんと汗をかいていたはずだ。
納得いかない、と思っていると、男は言った。
「私の発汗量は心のアツさに比例するんです」
「………」
高耶は返事をするのも面倒臭かった。
午後に入って室内の温度はさらに上昇していた。
誰しも汗だくになる状況でひとりだけ涼しげな男がいる。
「暑くねーの?」
「暑いですよ」
「でも汗かいてねーじゃん」
「そういう体質なんです」
ふと蘇る昨夜の情事。男はちゃんと汗をかいていたはずだ。
納得いかない、と思っていると、男は言った。
「私の発汗量は心のアツさに比例するんです」
「………」
高耶は返事をするのも面倒臭かった。
「隊長!!」
廊下で打ち合わせをしていると、厨房で働く隊士に呼び止められた。
なんだか異様にテンションが高い。
「隊長は山芋はお好きですか!?」
「山芋?」
あまりに唐突な質問で思わず聞き返す。
「ホラ、あの白くて粘っこい……」
「ああ、それはわかってる。別に嫌いじゃない」
「よかった!大量に差し入れがあったもんで、
しばらく食堂のメニューは山芋づくしになりますきに!」
何が楽しいんだか浮き足立ちながら去っていく隊士を目で見送った。
「なんだアイツ……」
隣にいた直江がさらりと言う。
「隊長はお好きですよね。白くて粘り気のあるモノ」
「……橘」
赤鯨衆に長くいて、野郎の下ネタ好きには理解があるつもりだったが、
この男は誰かがそんなことを言えば白い目でみるようなタイプのくせに。
高耶が相手だとまるっきり違うらしい。
「調子に乗るな」
視線をキツくして言うと、
「あなたこそ調子に乗ると、今晩酷いことになりますよ」
と、逆に顎を掴まれた。
「く……っ……」
声を意識的に低くしたのは、そうすれば高耶の官能を刺激できると知っているから。
案の定、高耶は直江の罠にハマりかけている。
いつ人が通りかかってもおかしくない状況というのも悪い。
「……今日の夜は嶺次郎に呼ばれてるから出掛ける」
手を振り払いながら、ささやかな抵抗のつもりでありもしない予定を言うと、
少しは効いたようで黙り込んでしまった。
おとなしくなってちょうどいい、しばらくそのままでいろと内心思って、
高耶は打ち合わせへと話を戻した。
□ 数 時 間 後 □
「嘘なんて吐いて。焦らすつもりだったんですか」
高耶は自室で問い詰められていた。
現金なものだ。
嶺次郎に会いに行く予定などないとわかるとすぐにこれだ。
本当にこの男はヤルことしか頭にないんじゃないかと思う時がある。
「調子に乗るなと言っただろう」
構わずに部屋を出て行こうとすると、腕を掴まれ引き寄せられた。
間近に顔が迫る。相変わらず色素の薄い、硝子のような瞳。
想像以上に切羽詰った表情をしている。
「どうしても今夜、あなたが欲しい」
熱く掠れた声で言われて、高耶の中の何かが弾け飛んだ。
「ん……っ……」
気がつくと、自分から唇を重ねていた。
廊下で打ち合わせをしていると、厨房で働く隊士に呼び止められた。
なんだか異様にテンションが高い。
「隊長は山芋はお好きですか!?」
「山芋?」
あまりに唐突な質問で思わず聞き返す。
「ホラ、あの白くて粘っこい……」
「ああ、それはわかってる。別に嫌いじゃない」
「よかった!大量に差し入れがあったもんで、
しばらく食堂のメニューは山芋づくしになりますきに!」
何が楽しいんだか浮き足立ちながら去っていく隊士を目で見送った。
「なんだアイツ……」
隣にいた直江がさらりと言う。
「隊長はお好きですよね。白くて粘り気のあるモノ」
「……橘」
赤鯨衆に長くいて、野郎の下ネタ好きには理解があるつもりだったが、
この男は誰かがそんなことを言えば白い目でみるようなタイプのくせに。
高耶が相手だとまるっきり違うらしい。
「調子に乗るな」
視線をキツくして言うと、
「あなたこそ調子に乗ると、今晩酷いことになりますよ」
と、逆に顎を掴まれた。
「く……っ……」
声を意識的に低くしたのは、そうすれば高耶の官能を刺激できると知っているから。
案の定、高耶は直江の罠にハマりかけている。
いつ人が通りかかってもおかしくない状況というのも悪い。
「……今日の夜は嶺次郎に呼ばれてるから出掛ける」
手を振り払いながら、ささやかな抵抗のつもりでありもしない予定を言うと、
少しは効いたようで黙り込んでしまった。
おとなしくなってちょうどいい、しばらくそのままでいろと内心思って、
高耶は打ち合わせへと話を戻した。
□ 数 時 間 後 □
「嘘なんて吐いて。焦らすつもりだったんですか」
高耶は自室で問い詰められていた。
現金なものだ。
嶺次郎に会いに行く予定などないとわかるとすぐにこれだ。
本当にこの男はヤルことしか頭にないんじゃないかと思う時がある。
「調子に乗るなと言っただろう」
構わずに部屋を出て行こうとすると、腕を掴まれ引き寄せられた。
間近に顔が迫る。相変わらず色素の薄い、硝子のような瞳。
想像以上に切羽詰った表情をしている。
「どうしても今夜、あなたが欲しい」
熱く掠れた声で言われて、高耶の中の何かが弾け飛んだ。
「ん……っ……」
気がつくと、自分から唇を重ねていた。
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