「え、今から学校ですか?」
調伏旅行を終えて松本へと送ってきたら、高耶が学校で降ろせと言い出した。
時刻はお昼をとうにまわっている。
「しょうがねえだろ。出席日数、マジでヤバいんだから」
旅行カバンに制服を詰め込んで来ていた理由がいまわかった。
「優等生は大変ですね」
すかさず皮肉る直江を、高耶はもう怒ったりしなかった。
「………いい加減慣れたけど。あ、校門にはつけんなよ」
「どうしてです?」
「また、へんな噂が立ったら困る。ここでいいから」
校門から随分離れた場所で車を停めさせた高耶は、後部座席の荷物を掴んで外に飛び出すと、じゃあな、と走って行ってしまった。
いったい以前にどんな噂が立ったのか多少気になりつつも、直江は黙ってその後姿を見送った。
調伏旅行を終えて松本へと送ってきたら、高耶が学校で降ろせと言い出した。
時刻はお昼をとうにまわっている。
「しょうがねえだろ。出席日数、マジでヤバいんだから」
旅行カバンに制服を詰め込んで来ていた理由がいまわかった。
「優等生は大変ですね」
すかさず皮肉る直江を、高耶はもう怒ったりしなかった。
「………いい加減慣れたけど。あ、校門にはつけんなよ」
「どうしてです?」
「また、へんな噂が立ったら困る。ここでいいから」
校門から随分離れた場所で車を停めさせた高耶は、後部座席の荷物を掴んで外に飛び出すと、じゃあな、と走って行ってしまった。
いったい以前にどんな噂が立ったのか多少気になりつつも、直江は黙ってその後姿を見送った。
PR
月別 一覧