(腹へったな……)
ベッドに仰向けになって寝転んでいた高耶がぼんやりそう思っていると、
「お腹空きました?」
直江がそう言って、高耶の隣に腰掛けてきた。
シャワーを浴びてきたばかりで髪が濡れている。
「ん」
「じゃあ服を着てください。どこかに食べに行きましょう」
実は高耶も一緒に風呂から出たばかりで、まだ服を着ていなかった。
起き上がりつつも面倒くさいなあ、と顔をしかめたところで、名案が思いつく。
「なあ、おまえのつくったもんが食べたい」
「ええ?」
高耶が仕込んだかいがあって、直江の料理の腕前は随分と上達していた。
(それでもまだまだ、甘いけどな)
「オムライスが食いてーな」
「材料、あります?」
「卵もあるし、ピラフが冷凍庫に入ってる」
「……わかりました」
仕方ないですね、と直江は立ち上がった。
「卵は半熟な」
「はいはい」
「"はい"は一回!」
直江が部屋を出て行って、高耶はふたたび仰向けに寝転んだ。
料理が出来るまでひと眠りしよう。そう決めて、瞳を閉じる。
あまりに気分が良くて、高耶の顔には自然と笑顔が浮かんでいた。
ベッドに仰向けになって寝転んでいた高耶がぼんやりそう思っていると、
「お腹空きました?」
直江がそう言って、高耶の隣に腰掛けてきた。
シャワーを浴びてきたばかりで髪が濡れている。
「ん」
「じゃあ服を着てください。どこかに食べに行きましょう」
実は高耶も一緒に風呂から出たばかりで、まだ服を着ていなかった。
起き上がりつつも面倒くさいなあ、と顔をしかめたところで、名案が思いつく。
「なあ、おまえのつくったもんが食べたい」
「ええ?」
高耶が仕込んだかいがあって、直江の料理の腕前は随分と上達していた。
(それでもまだまだ、甘いけどな)
「オムライスが食いてーな」
「材料、あります?」
「卵もあるし、ピラフが冷凍庫に入ってる」
「……わかりました」
仕方ないですね、と直江は立ち上がった。
「卵は半熟な」
「はいはい」
「"はい"は一回!」
直江が部屋を出て行って、高耶はふたたび仰向けに寝転んだ。
料理が出来るまでひと眠りしよう。そう決めて、瞳を閉じる。
あまりに気分が良くて、高耶の顔には自然と笑顔が浮かんでいた。
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